短歌‐逆文



てきすきのおとかことはたなあとうかてあつたふしきかなしんていて
ていてんしなかきしふたつあてかうとあなたはとこかとおのきすきて
出来過ぎの音が言葉だ なあどうか出会った不思議悲しんでいて
停電し長き詩二つ宛てがうと貴方はどこか遠退き過ぎて 2020/11/4

ちのいのりこのてんたいはねむらすにとひたつきみかいつたはるたね
ねたるはたついかみきつたひとにすらむねはいたんてのこりのいのち
血の祈り この天体は眠らずに飛び立つ君が言った「春だね」
ねだる肌つい噛み切った人にすら胸は痛んで残りの命 2019/9/15

いいはれすとたえたこたえまふしいのみきもひたりもくゆるひたけか
かけたひるゆくもりたひもきみのいしふまえたこたえたとすれはいい
言い張れず途絶えた答え 眩しいの? 右も左も燻る火だけが
駆けた昼 行く森 旅も君の意思踏まえた答え、だとすれば良い? 2023/11/2

よいたいとみきてめせんはとひかつたくすれすわらうねやのいとまて
てまといのやねうらわすれすくたつかひとはんせめてきみといたいよ
酔いたいと右手、目線は飛び交った 崩れず笑う閨の暇で
手惑いの屋根裏忘れすぐ発つが一晩せめて君といたいよ 2019/9/22

よるかひにくすふつてすくそいとけたくらかりとひとつきかけのこい
いこのけかきつとひとりからくたけといそくすてつふすくにひかるよ
夜が火に燻ってすぐ添い遂げた 暗がりと火と月影の恋
以後の怪我きっと一人が楽だけど急ぐステップ すぐに光るよ 2022/12/10

うそさかしたしたわたしのほしとなるけかれすいようこいにもとすま
ますともにいこうよいすれかけるなとしほのしたわたしたしかさそう
嘘 探し出した私の星となる 汚れず居よう 故意に戻す間
「まず共に行こうよ」「いずれ翳るな」と思慕の下渡した詩が誘う 2021/5/23

よるなにかいせいならなくないていていきすらあつくつうしるきみよ
よみきるしうつくつあらすきいていていなくならないせいかになるよ
寄る何か 威勢ならなく泣いていて 息すら熱く通じる君よ
読み切る詩鬱屈荒らす 聞いていて、居なくならない星河になるよ 2022/5/14

のるかひにねつきやかかるしははとんれくるすはもうとこにいたつて
てつたいにことうもはするくれんとははしるかかやきつねにひかるの
乗るか火に 熱気や斯かる詩はバトン レグルスはもう何処に居たって
撤退に鼓動もパズル 紅蓮とは走る輝き 常に光るの 2023/3/2

よくいのりとひたつとおくかなたまてめさとさわすれもうにけたそう
うそたけにうもれすわさとさめてまたなかくおとつたひとりのいくよ
よく祈り飛び立つ遠く彼方まで 目敏さ忘れ、もう逃げ出そう
嘘だけに埋もれずわざと覚めてまた長く踊った独りの幾夜 2022/5/14

とけたしもすきてすかつていいかけたみきててつなくとひきりあまい
いまありきひとくなつててきみたけかいいてつかすてきすもしたけと
溶けた詩も好きですかって言いかけた 右手で繋ぐとびきり甘い
今ありき酷くなってて君だけが良い 手付かずでキスもしたけど 2022/6/11

もえさかりふれたいはあとけたるさかひひいたえかおのほるきふんか
かんふきるほのおかえたいひひかさるたけとあはいたれふりかさえも
燃え盛り触れたいハート 気怠さが響いた笑顔 昇る気分が
患部切る炎 変えたい日々が去る だけど暴いたレプリカさえも 2022/6/11

かんせいしたたのていかんおねかいたきいてことうかたしかになるよ
よるなにかしたかうとこていきたいかねおんかいてのたたしいせんか
完成しただの諦観 お願いだ、聞いて鼓動が確かに鳴るよ
寄る何か 従う?何処で生きたいか ネオン街での正しい戦果 2023/12/19

たれかつきこうていくすれかけたいしまたのみきらすほしもくらんて
てんらくもしほすらきみのたましいたけかれすくいてうこきつかれた
誰が次 拘泥 崩れかけた石まだ呑み切らず 星も眩んで
転落も思慕すら君の魂だ。汚れず悔いて動き疲れた? 2022/1/6

しこよていあおもすみからかちなくすつまさきなててみしかいけつい
いつけいかしみててなきさまつすくなちからかみすもおあいてよこし
事後予定 青も隅から価値無くす 爪先撫でて短い決意
一計が染み出て渚 真っ直ぐな力が水も汚穢で汚し 2022/1/7

みすひたしまたとおいならまとかあくむそうそりたつたそかれきみか
かみきれかそたつたりそうそむくあかとまらないおとたましたひすみ
水浸し まだ遠いなら窓が開く 夢想そり立つ黄昏 君が
紙切れが育った 理想背く赤 止まらない音騙した歪み 2022/2/9

ないたいとみきててつよくかなしさをたきよせにきりまとめたさくい
いくさためとまりきにせよきたをさしなかくよつててきみといたいな
泣いた意図 右手で強く哀しさを抱き寄せ握りまとめた作為
逝く運命 止まり木にせよ北を指し 長く酔っててきみと居たいな 2022/2/13

よるかひくとひたつちからけかしたみみやふらないてうこかしたはね
ねはたしかこうていならふやみみたしかけらかちつたひとくひかるよ
夜が引く 飛び立つ力怪我した身見破らないで動かした羽
音は確か 行程並ぶ闇満たし欠片が散った ひどく光るよ 2022/5/14

ていととうとうにかことはしほみきるむねにひひいたけかすたけつみ
みつけたすかけたいひひにねむるきみほしはとこかにうとうとといて
程度問う どうにか言葉萎みきる胸に響いた 汚すだけ罪
見つけ出す 駆けたい日々に眠る君 星はどこかにうとうとと居て 2022/5/14

そうむくにたたしくなるよくたらないかいわとたえたきいてみるおと
とおるみていきたえたとわいかいならたくよるなくしたたにくむうそ
そう無垢に正しくなるよ くだらない会話途絶えた 聞いてみる音
通る身で息絶えた永遠以外なら抱く 夜失くしただ憎む嘘 2022/6/11

のるよたんのこりかはとこわたしからくはつたかあとたまつたはあと
とあはたつまたとあかたつはくらかしたわことはかりこのんたよるの
乗る余談 残り香は何処 私から配ったカード 黙ったハート
ドアは立つまだドアが立つ はぐらかし戯言ばかり好んだ夜の 2022/10/14

かきしるすひたすらゆめはてあいのはとこにいこうかつきをかたつた
たつたかをきつかうこいにことはのいあてはめゆらすたひするしきか
書き記すひたすら夢は出会いの場 どこに行こうか次を語った
立った香を気遣う 故意に言葉の意当てはめ揺らす 旅する時機が 2022/10/30

えたこたえここはそうくつすきとおるけつていにすらわかれすいるさ
さるいすれかわらすにいてつけるおときすつくうそはここえたこたえ
得た答え 此処は巣窟 透き通る決定にすら別れず居るさ
去るいずれ 変わらずにいて 告げる音 傷つく嘘は凍えた答え 2022/10/18

はいこのとみきてしらないたしかめたつなくためつかみたいかんかく
くかんかいたみかつめたくなつためかしたいならしてきみとのこいは
背後の戸、右手「知らない」確かめた 繋ぐため掴みたい感覚
躯幹が痛みが冷たくなった目が「したいならして」君との恋は 2022/6/11

ないたしもすきていたいしひさひさのとまといたつてするゆるしてね
ねてしるゆるすてつたいとまとのさひさひしいたいてきすもしたいな
泣いた詩も好きでいたいし久々の戸惑いだってする 許してね
寝て、知る、許す 手伝いと窓の錆 淋しい、抱いて、キスもしたいな 2020/11/8

ねむるなといまたしらぬをほしのもとたれかわたしのきつかけたろう
うろたけかつきのしたわかれたとものしほをぬらしたまいとなるむね
眠るなど未だ知らぬを星のもと誰が私のきっかけだろう
雨露だけが月の下別れた友の思慕を濡らした 毎度鳴る胸 2020/6/22

しんせいてにかすわたしかうこくほとみきれなくなれそなえたこいよ
よいこたえなそれなくなれきみとほくこうかしたわすかにていせんし
神聖で逃がす 私が動くほど見切れなくなれ 備えた恋よ
良い答えなぞれなくなれ 君と僕 高架下わずかに停戦し 2023/10/31

といなくしなからなくほとみきのてはつないたひとをきおくするけと
とけるすくおきをとひたいなつはてのきみとほくならかなしくないと
問い失くしながら泣くほど右の手は繋いだ人を記憶するけど
熔ける すぐ沖を飛びたい 夏バテの君と僕なら悲しくないと 2019/4/7

てつあんさくたらないこのひひとつきえねるきいすらともはうとんて
てんとうはもとらすいきるねえきつとひひのこいならたくさんあつて
鉄案さ くだらないこの日々と月 エネルギーすら友は疎んで
転倒は戻らず生きる ねえきっと日々の恋なら沢山あって 2019/12/10

ねむるえもいつてけたるいてにかけたこころしむけたほしのへいかい
いかいへのしほたけむしろここたけかにているたけてついもえるむね
眠る故も逝って気怠い 手にかけた心仕向けた星の弊害
異界への思慕だけ、むしろここだけが似ているだけでつい燃える胸 2019/12/15

ねるめとをしあいならなくないたままのこらすほくはしりたいのてす
すてのいたりしはくほすらこのままたいなくならないあしをとめるね
寝る目処を! 慈愛ならなく泣いたまま残らず僕は知りたいのです
素手の至りし薄暮すらこのままだ 居なくならない 足を止めるね 2020/8/16

しかいならまつくらゆめのとひこんたくうかんはうこかせないしみさ
さみしいなせかこうはんかうくたんこひとのめゆらくつまらないかし
視界なら真っ暗 夢の飛び込んだ空間は動かせない地味さ
「さみしい」何故か後半が浮く単語 人の目揺らぐつまらない歌詞 2020/8/16

ていかせいおとかことはにまたたいていきをとおせはくめたはすさと
とさすはためくはせおとをきいていたたまにはとこかとおいせかいて
逓加性 音が言葉に瞬いて 息を通せば汲めたはずさ、と
閉ざす肌 目配せ 音を聞いていた たまには何処か遠い世界で 2023/9/11

よいなかすまつくらひろいせかいたけととけたいたみたまらないてよ
よていならまたみたいたけととけたいかせいろひらくつますかないよ
宵流す真っ暗 広い世界だけ 届けた痛み黙らないでよ
予定なら「また見たい」だけ 届けたい風、色、開く 躓かないよ 2023/9/11

よるてみをみきるまそうかたしかになはなのとこまていきもとめるひ
ひるめともきいてまことのなはなにかしたかうそまるきみをみてるよ
夜で身を見切る間 そうか、確かにな 花の床まで息も止める日
怯めども聞いて真の名は何か 従う染まる 君を見てるよ 2020/12/6

てれすはんかようこんきかほしいならまとうからあすきてもおそいし
しいそおもてきすあらかうとまらないしほかきんこうよかんはすれて
照れず晩通う根気が欲しいなら惑うから明日来ても遅いし
シーソーも出来ず抗う 止まらない 思慕が均衡 予感外れて 2021/1/17

さいならふやみよすらてをつなきとめしはるしはらくらくにしてけよ
よけてしにくらくらはしるはしめときなつをてらすよみやふらないさ
差異並ぶ闇夜すら手を繋ぎ止め縛る しばらく楽にしてけよ
避けて 詩にくらくら走る始め時 夏を照らすよ見破らないさ 2021/2/14

のくさふみそのかいらくかかたいならおなしかこさかしたやくそくも
もくそくやたしかさこかしなおらないたかかくらいかのそみふさくの
野草踏みその快楽が課題なら同じ過去探した約束も
目測や確かさ焦がし直らない たかが位が望み塞ぐの 2022/2/13

ねにのいすやたらなくなとてきないしひさのいたみかみきにひひくな
なくひひにきみかみたいのさひしいなきてとなくならたやすいのにね
音にノイズ やたら泣くなど出来ないし 膝の痛みが右に響くな
泣く日々に君が見たいの 寂しいな 来てと泣くなら容易いのにね 2023/2/12

しんかいなかつかりきみとほしたけさおとににあうかたしかめたのは
はのためかしたかうあににとおさけたしほとみきりかつかないかんし
「心外な」がっかり君と星だけさ音に似合うか確かめたのは
場の為か従う兄に遠ざけた詩ほど見切りが付かない感じ 2023/2/26

つみひとつうそもていあんしたたれかそのときしふんしたいたちかう
うかちたいたしんふしきとのそかれたたしんあいてもそうつとひみつ
罪一つ 嘘も提案した誰か その時自分次第だ 違う?
穿ちたい打診 不思議と除かれた打診 相手もそうっと秘密 2023/3/8

くすすはるかわらないたけすたすたにきさんたついきかはんへかくす
すくかへんはかきいつたんさきにたすたすけたいならわかるはすすく
崩す春 変わらないだけずたずたに刻んだ追記鞄へ隠す
すぐ可変 葉書いったん先に出す 助けたいなら分かるはず、すぐ 2023/4/23

そうたみていつかとこかててあえたりかひんへいけたいととおもいと
といもおとといたけいへんひかりたえあててかことかついてみたうそ
そうだ見て いつかどこかで出逢えたり 花瓶へ生けた意図と思いと
問いも音 問いだけ異変 光絶え 当てて、過去とか付いてみた嘘 2023/6/2

したけかはきつとくたけたこころたしなおらないあなたへてかのひた
たひのかてへたなあいならおなしたろここたけたくとつきはかけたし
した怪我は、きっと砕けた心だし治らない あなたへ手が伸びた
旅の糧 下手な愛なら同じだろ 午後だけ抱くと月は欠け出し 2023/7/25

よいなしにそうたつなにかしたかいわいさかいたつてたしかめゆるし
しるゆめかしたてつたいかさいわいかたしかになつたうそにしないよ
酔い無しに争奪 何かした会話 諍いだって確かめ許し
知る夢が、した手伝いが、幸いが、確かになった 嘘にしないよ 2023/7/26

すなはかりかひなかけらたすきとおるもつとおこれたいおうとしたし
したしとうおいたれこおとつもるおときすたらけかなひかりかはなす
砂ばかり華美な欠片だ 透き通る もっと怒れた 言おうとしたし
した指導 置いたレコード積もる音「傷だらけかな」光が話す 2023/12/21

すかるゆひきつかうこともこいたつていつてとうするくさくなんたよ
よたんなくさくるすうとてついてつたいこもとこうかつきひゆるかす
縋る指 気遣うことも恋だって言ってどうする 愚策なんだよ
予断なく探る数度で付いてった 以後も怒号が月日揺るがす 2019/3/18

きいているたけのおれてすあかくほとつきないいたみてみしかにする
るすにかしみてみたいいなきつとほくかあすてれおのけたるいていき
聞いているだけの俺です 足掻くほど尽きない痛み 手短にする
留守に火事見てみた いいな「きっと僕」カーステレオの気怠い定義 2024/2/11

ひひのこいためしきたいしといかけたみきりもついたきいてみたうそ
そうたみていきたいつもりきみたけかいとしいたきしめたいこのひひ
日々の恋 試し期待し問い掛けた 見切りも付いた 聞いてみた嘘
そうだ 見ていきたいつもり 君だけが愛しい 抱きしめたいこの日々 2024/2/5

にとほつたみなもになんこひひかあるかひんなうそのゆひのしるしは
はしるしのひゆのそうなんひかるあかひひこんなにもなみたつほとに
二度掘った 水面に何個ヒビがある? 過敏な嘘の指の印は
走る詩の比喩の遭難 光る赤 日々こんなにも波立つほどに 2024/8/11

すきてしたけつかいくのとこまかしてつくりしえみもひかれゆくほと
とほくゆれかひもみえしりくつてしかまことのくいかつけたしてきす
好きでした 月下行くのと誤魔化して作りし笑みも惹かれゆくほど
遠く揺れ甲斐も見えし理屈でしか誠の悔いが付け足しできず 2019/8/18

くつかちにきつとほんはんしらないめうそみたいてもなみへとへるよ
よるへとへみなもていたみそうめいならしんはんほとつきにちかつく
靴が地に きっと本番知らない目 嘘みたいでも波へ飛べるよ
夜へ飛べ 水面で痛み聡明な羅針盤ほど月に近づく 2019/11/5

ひころよるほのくらいつきろしのうらたかまるせんきいかれたみめい
いめみたれかいきんせるまかたらうのしろきついらくのほるよろこひ
日頃寄る仄暗い月 路地の裏 高まる詮議いかれた未明
夢乱れ開襟せる間語らうの白き墜落昇る悦び 2019/12/31

としるまとひひさくしるしうふこえかひひいたきいてついてつたきす
すきたつていつていきたいひひかえこ ふうしるしくさひひとまるしと
閉じる窓ひび裂く印 産声が響いた 聞いて 付いてった傷
好きだって言っていきたい日々がエゴ 封じる仕草 日々止まる試図 2020/11/9

かたうてのむすひたるほしりふれいんおとのまかなていきてつたえた
たえたつてきいてなかまのとおんいれふりしほるたひすむのてうたか
片腕の結びたる星 リフレイン 音の間 奏で息で伝えた
絶えたって聴いて仲間のトーン入れ振り絞るたび澄むので歌が 2020/12/6

たひのはしさひしいおとはきいてたしきのうはうみのすきとおるたひ
ひたるおときすのみうはうのきしたていきはとおいしひさしはのひた
旅の端 淋しい音は聞いてたし昨日は海の透きとおるたび、
浸る音 傷のみ奪う軒下で息は遠い詩 日差しは伸びた 2024/3/19

いたいあすわかままのえこみたいなしうもれゆくおとたたしくきくよ
よくきくしたたとおくゆれもうしないたみこえのままかわすあいたい
痛い明日 我儘のエゴみたいな詩 埋もれゆく音正しく聞くよ
よく聞く詩ただ遠く揺れ「もうしない」だみ声のまま交わす 会いたい 2024/5/1

すくかへかことたまとこいかねんせいかせたいてみてしるゆめといく
くいとめゆるしてみていたせかいせんねかいことまたとこかへかくす
すぐ壁が 言霊と恋 可燃性 風抱いてみて知る夢と行く
食い止め許して見ていた世界線 願い事まだ何処かへ隠す 2024/5/16

いうこたえたつてなくからわやになるくさりとつうかしたあとのうろ
ろうのとあたしかうつとりさくるなにやわらかくなてつたえたこうい
言う答えだって泣くからわやになる ぐさりと通過した後の虚
牢のドア確か うっとり探る「何?」柔らかく撫で伝えた好意 2023/8/14

すくかてるかすのみきろくつまらないかせのしたわすれかけたらくさ
さくらたけかれすわたしのせかいならまつくろきみのすかるてかくす
すぐ勝てる数のみ記録 つまらない 風の下忘れかけた落差
桜だけ枯れず 私の世界なら真っ黒 君のすがる手隠す 2023/10/25

いうこたえほおはるようなさいていなかいわあのすみきつためときひ
ひきとめたつきみすのあわいかないていさなうよるはおほえたこうい
言う答え頬張るような最低な会話 あの澄み切った目と機微
引き留めた月 水の泡 行かないで 誘う夜は覚えた好意 2023/10/27

あさいたみきすかくほんはちいさなしてはなしたきむたますきもちの
のちもきすまたむきたしなはてしなさいちはんほくかすきみたいさあ
痣・痛み・傷書く脚本は小さな詩 手放した義務 騙す気持ちの
後も傷 まだ剥き出しな果てしなさ 一番僕が好きみたい、さあ 2024/2/4

すくたくすやたらかいたりかわらないたいてしるゆめかなうまてては
はててまうなかめゆるしていたいならわかりたいからたやすくたくす
すぐ託す やたら描いたり変わらない 抱いて知る夢叶うまで手は
果てで舞う眺め 許して 痛いなら分かりたいから容易く託す 2022/10/18

いきとこのしるしうつとりくちひるはおほえたことかあつたとしらす
すらしとたつあかとこたえほおはるひちくりとつうしるしのこときい
息とこの印うっとりくちびるは覚えたことがあったと知らず
ずらし戸 立つ 赤と答え 頬張る火 ちくりと通じる 詩の如き意 2020/2/9

かいはのこはたすらもつとさわるてためつきすらはかれたいうことは
はとこういたれかはらすきつめたてるわさとつもらすたはこのはいか
海馬の語 肌すらもっと触る手だ 鍍金すら剥がれた言う言葉
場と行為誰かばらす気 爪立てる わざと積もらす煙草の灰が 2020/8/16

うこはくほにてるかいわかくすくるかたまれすわさとさめためしきた
たきしめためさとさわすれまたかるくすくかわいかるてにほくはこう
雨後薄暮 似てる会話が擽るが黙れずわざと冷めた目し、来た
抱きしめた目敏さ忘れまた軽くすぐ可愛がる手に僕は乞う 2020/8/16

たかいたけつみにひたるなさかすてのくいてきすすらかわらすつけた
たけつすらわからすすきていくのてすかさなるたひにみつけたいかた
互いだけ 罪に浸る名探す手の悔いて傷すら変わらず付けた
妥結すら分からず過ぎていくのです 重なる旅に見つけたい方 2022/2/13

もうくしけそうたいつてんさいていなけつかさひしさなまえこときか
かきとこえまなさしひさかつけないていさんてついたうそけしくうも
もう挫けそうだ 一転 最低な結果 寂しさ 名前ごときが
鍵と声、眼差し 膝が突けないで 勇んで吐いた嘘消し空も 2022/3/10

しにとまるひまてとほうよいたみなととおいしかすむはねせつけいか
かいけつせねはむすかしいおととなみたいようほとてまひるまとにし
詩に停まる日まで飛ぼうよ 痛みなど遠いし霞む羽根 絶景が
解決せねば難しい 音と波、太陽ほどで 真昼間と虹 2022/9/8

くつきりとちかくおきたいなつかしいおとかことうかたたなるときは
はきとるなたたかうとこかとおいしかつないたきおくかちとりきつく
くっきりと近く置きたい懐かしい音が、鼓動がただ鳴る時は
剥ぎ取る名 戦う どこか遠い詩が繋いだ記憶勝ち取りきつく 2022/10/18

すかつたはなはもりきみにさまようとまとろみをえすくゆるむねには
はにねむるゆくすえをみろとまとうよまさにみきりもはなはたつかす
縋った花は森 君に彷徨うと微睡を得ず燻る胸には
葉に眠る行く末を見ろ 戸惑うよまさに見切りも甚だ付かず 2022/10/18

いたみすらなかいさんそうくすさないかふんかしいるたけてしいんか
かんいしてけたるいしかんふかいなさすくうそんさいかならすみたい
痛みすら長い残像崩さない 花粉が強いるだけでシーンが
含意して気だるい時間 不甲斐なさ救う存在必ず見たい 2022/10/18

しかとけたほしすらゆめときつとこいけやふらないよたたしいるたけ
けたるいしたたよいならふやけいことつきとめゆらすしほたけとかし
詩が溶けた星すら夢と きっと恋、蹴破らないよただ強いるだけ
気怠い詩漂い並ぶ夜景ごと突き止め揺らす思慕だけ溶かし 2023/7/29

けつたしかくろいさんそうあしもとにねむつたみなをいあんしたいよ
よいたしんあいをなみたつむねにともしあうそんさいろくかしたつけ
蹴った死が黒い残像足下に眠った皆を慰安したいよ
良い打診 愛を波立つ胸に灯し合う存在 録画したっけ? 2023/8/14

よるふかくすしんとはたしくたくたにねむるあたまにひひいたしすく
くすしたいひひにまたあるむねにたくたくしたはとんしすくかふるよ
夜深くずしんと裸足 くたくたに眠る頭に響いた雫
崩したい日々にまだある 胸に抱く託したバトン 雫が降るよ 2023/9/2

たつこのはすきてすはたせふかいあいたいたまよいかうこかないかな
なかいなかこうかいよまたいたいあいかふせたはすてきすはのこつた
立つこの場「好きです」果たせ深い愛 抱いた迷いが動かないかな
長い仲後悔よ まだ痛い愛 被せたはずで傷は残った 2024/2/5

よるふかしさひしくここてすきるわかみのよきゆるふすくいたしてね
ねてしたいくすふるゆきよのみかわるきすてここくしひさしかふるよ
夜深し 寂しくここで過ぎる我が身の夜着緩ぶ 救い出してね
寝てしたい 燻る雪夜のみ変わる キスで午後九時日差しが降るよ 2019/3/24

はてつあにかならすひゆるくさねむたけやたらかきためつのるしんか
かんしるのつめたきからたやけたむねさくるゆひすらなかにあつては
果てつ 兄 必ず冷ゆる草合歓だけやたら掻き溜め募る心火
感じるの 冷たき躰焼けた胸探る指すら中にあっては 2019/9/16

はいならうなはたれかもつくいなからかたんへかのうすきいろのはな
なはのろいきすうのかへんたからかないくつもかれたはなうらないは
倍習う名は誰が持つ? 悔いながら花壇へかの薄黄色の花
名は呪い 奇数の花弁だからかな いくつも枯れた 花占いは 2019/11/3

のろいかとけたちかしつへいけないていさめるゆひにいあんはあつい
いつあはんあいにひゆるめさいていなけいへつしかちたけとかいろの
呪いが解けた地下室へ行けないで諫める指に慰安は熱い
何時逢はん 愛に冷ゆる目最低な軽蔑しがちだけど懐炉の 2020/8/16

はつれしいろしたてたとりくちひるかつみにけかれたまあいはしつた
たつしはいあまたれかけにみつかるひちくりとたてたしろいしれつは
はつれし色、舌で辿りくちびるが罪に汚れた間合いは知った
脱支配 雨垂れ陰に見つかる日 ちくりと立てた白い歯列は 2020/8/16

うらわかくはかなくにひとさわかせなままのそくいしひさしのいろの
のろいのしさひしいくそのままなせかわさとひにくなかはくかわらう
うら若く馬鹿な国 人騒がせなまま覗く意志、日差しの色の
呪いの詩 寂しい句 そのまま何故か わざと皮肉な科白が笑う 2022/2/13

ははたいていないよまちはりとねいるかあてんとあさひたすらすてき
きてすらすたひさあとんてあかるいねとりはちまよいないていたはは
羽ばたいて居ないよ 待針とネイル、カーテンと朝、ひたすら素敵
着てずらす旅「さあ飛んで。明るいね」鳥は血迷い鳴いていた場は 2022/2/13

ふんせんかうつためゆるすいかないていさめたしあのつみとほくらた
たらくほとみつのあしためさいていなかいするゆめたつうかんせんふ
紛戦下撃つため許す 行かないで 諌めた師 あの罪と僕らだ
堕落ほど蜜の味 だめ 最低な害する夢だ痛感全部 2022/2/13

あなたみすはるかせますはねむらすにききのしたわきたしたみすたま
またすみたしたきわたしのききにすらむねはすませかるはすみたなあ
あなた・水・春風 まずは眠らずに樹々の下湧き出した水玉
また澄みだした気 私の危機にすら胸弾ませ軽はずみだなあ 2022/2/13

みたいのたはしるひかりかはなせないたしかになつたひとつつきのし
しのきつつとひたつなにかしたいなせなはかりかひるしはたのいたみ
見たいのだ 走る光が離せない 確かになった一続きの詩
凌ぎつつ飛び立つ 何がしたい?何故? 名ばかり黴びる 地肌の痛み 2022/10/18

てつたつていたくかんかくなつかしさなまえかつかすいのりかはなす
すなはかりのいすかつかえまなさしかつなくかんかくたいてつたつて
手伝って抱く感覚 懐かしさ 名前が付かず祈りが離す
砂ばかり ノイズがつかえ眼差しが繋ぐ感覚抱いて伝って 2022/10/18

うそきいてひのいりおとすふらないていさんてつけたのこりのいたみ
みたいのりこのたけつてんさいていならふすとおりいのひていきそう
嘘聞いて〈日の入り〉落とす 振らないで 勇んで告げた残りの痛み
見た祈り この妥結点 最低なラブストーリー伸びて行きそう 2023/8/9

よるへとへいこはとこなつみちたりたとこていきてもなみたかみたい
いたみかたみなもてきいてことたりたちみつなことはこいへとへるよ
夜へ飛べ 以後は常夏 満ち足りた 何処で生きても涙が見たい
傷み方水面で聞いて事足りた 緻密な言葉 恋へ飛べるよ 2023/8/14

みたいたけそのひのるーふのそかれたえねるきいすらわさわいならは
はらないわさわらすいきるねえたれかそのふーるのひのそけたいたみ
見たいだけその日のループ 除かれたエネルギーすら災いならば
貼らないわ触らず生きる ねえ誰か そのプールの日除けた痛み 2023/8/14

まいてきてつなくなりたすらしおこえことはとおのくひひきいとしい
いしといきひひくのおとはとこえこおしらすたりなくなつてきていま
巻いてきて繋ぐ 鳴り出すラジオ・声・言葉 遠のく響き 愛しい
意思と息響くの 音は何処〈エコー〉知らず足りなくなってきて、今 2023/8/14

きしおつてくらかりかあのきつきからはやくしりたいふとのこるゆき
きゆるこのとふいたりしくやはらかきつきのあかりからくてつおしき
記事追って暗がりがあの気付きから 早く知りたい ふと残る雪
消ゆる子の問ふ至りし愚 柔らかき月の明かりが烙鉄押しき 2022/2/13

もかひかるこのみかわるるふたりきりたふるるくかにらうたきのそみ
みそのきたうらにかくるるふたりきりたふるるわかみのこるかひかも
面が光る この身が割るる二人きり倒るる陸にらうたき希み
溝の北 裏に隠るる二人きり 狂るる我が身残る甲斐かも 2022/2/13

きつとひたつたとおいしかつないたてなからくほとけたいていたんた
たんたいていたけとほくらかなてたいなつかしいおとたつたひとつき
きっと浸った遠い詩が繋いだ手 長らくほどけ、抱いていたんだ
単体で居たけど僕ら奏でたい懐かしい音 たったひと月 2023/8/9

かいなくしひさかしらあのいこつまてしろくならすにここかおかすか
かすかおかここにすらなくろしてまつこいのあらしかさひしくないか
甲斐失くし膝頭あの遺骨まで白くならずに午後が犯すが
貸す顔が此処にすら無く路地で待つ 恋の嵐が淋しくないか 2020/8/16

たいわすらまとうよしんかさめたならたみこえのままのいすさけんて
てんけさすいのままのえこみたらなためさかんしようとまらすわいた
対話すら惑う 余燼が冷めたならだみ声のままノイズ叫んで
天下射す意のままのエゴ 淫らなためさ 感情 止まらず湧いた 2019/8/18

そこきとるみしかいたしんらふれたあにひるなとうこうこくせんてい
いてんせくこうこうとなるひにあたれふらんしたいかしみるときこそ
齟齬気取る短い打診・ラブレター・ニヒルな套語 動く前提
移転急くごうごうと鳴る火に当たれ 腐乱死体が染みる時こそ 2019/9/14

さいたけさおとをきいたねたゆたつたけとささるうたいないよるへと
とへるよいないたうるささとけたつたゆたねたいきをとおさけたいさ
咲いた今朝 音を聴いたね 揺蕩ったけど刺さる歌 居ない夜へと
飛べる宵 泣いたうるささ棘立った 委ねた息を遠ざけたいさ 2022/10/18

いかいさのしとうたしかんおしみなくひひにきゆうかつきないたいと
といたいなきつかうゆきにひひくなみしおんかしたうとしのさいかい
意外さの詩と歌 時間惜しみなく 日々に嬉遊が尽きない態度
問いたいな 気遣う雪に響く波 紫苑が慕う都市の再会 2022/12/11

よんたはるおかしいなせかこうふくかむよくなこいもこかすいのるよ
よるのいすかこもいこなくよむかくふうこかせないしかおるはたんよ
呼んだ春 おかしいなぜか幸福が無欲な恋も焦がす 祈るよ
寄るノイズ 過誤も以後なく読む楽譜 動かせないし香る破綻よ 2024/2/5

そうくつにまいよけきてつおこすおとちうみすぬけたつりあうはかて
てかはうありつたけぬすみうちとおすこおつてきけよいまにつくうそ
巣窟に毎夜撃鉄起こす音 血膿 頭抜けた釣り合う馬鹿で
手が這う 有りったけ盗み撃ち通す 凍って、聞けよ 今に吐く嘘 2022/2/13

このひたいなつてつたつたはすむこえかかやきなんかいらないていさ
さいていならいかんなきやかかえこむすはたつたつてつないたひのこ
この額 夏手伝った 弾む声 輝きなんかいらないていさ
最低な雷管無きや 抱え込む素肌伝って繋いだ火の粉 2019/9/1

ねるめとをきいてへらしたはずなのにいたむさきてはらしんにのひた
たひのにんしらはてきさむ たいにのな すはたしらへて いきをとめるね
寝る目処を聞いて減らした筈なのに痛む先 手は裸身に伸びた
荼毘の任 白刃で刻む第二の名 素肌調べて息を止めるね 2019/6/16

てんしすらさくらなみきかついたうそきゆるつみにもなみたはあるよ
よるあはたみなもにみつるゆきそうたいつかきみならくさらすしんて
天子すら桜並木が吐いた嘘 消ゆる罪にも涙は有るよ
因る痘痕 水面に満つる雪 そうだ いつか君なら腐らず死んで 2019/4/22

むなしいせいえのあなたのぬしはとこむくちのためかしたしいせいて
ていせいしたしかめたのちくむことはしぬのたなあのえいせいしなむ
虚しいぜ 家のあなたの主は何処 無口の為か親しい所為で
訂正し確かめたのち汲む言葉 死ぬのだな、あの衛星死なむ 2020/7/21

まいなからよきかなさくらたはとなるまとろんてたつしはつえきにし
しにきえつはしつたてんろとまるなとはたらくさなかきよらかないま
舞いながら良き金桜束となる 微睡んで発つ始発駅 虹
死に消えつ 走った電路止まるなと働く最中 清らかな今 2019/9/22

ねてつまはけたいせいさのくほむほしりゆうほつてもふけていくこそ
そこくいてけふもてつほうゆりしほむほくのさいせいたけはまつてね
寝て妻は懈怠 星座の窪む星 理由掘っても更けていく去年
齟齬悔いて今日も鉄砲百合萎む 僕の再生だけは待ってね 2019/5/3

うたとあさあさにしにまうほたるいていなかとひいきおとのひひきよ
よきひひのとおきいひとかないているたほうまにしにさあさあとたう
歌と朝 朝虹に舞う蛍いて田舎飛び行き彼方の響きよ
良き日々のトーキー 人が泣いている 他方真西にざあざあと多雨 2019/6/10











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